タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)問題をめぐる20日の公聴会では、議員らからタカタや自動車メーカーへの批判が噴出した。リコールのさらなる拡大への懸念も残っており、各社はさらなる対応を迫られそうだ。
「人命を救うはずの装置が人命を奪う装置になっていた。絶対に受け入れられない」。ネルソン上院議員(民主)は公聴会で、金属片で穴が開いたエアバッグを手にしながら、タカタのリコール問題を糾弾した。
公聴会ではエアバッグの破裂で負傷した女性も証言。2013年9月にフロリダ州でホンダの乗用車を運転中に起きた事故の直後に撮影された、金属片が刺さった右目から血が流れている写真も公開された。女性は時折声を詰まらせながら「なぜディーラーがリコールを知らせてくれなかったのか理解できない」などと、ホンダ側の対応を批判した。
議員らは公聴会で08年以降、徐々に拡大されてきたリコールが今後も広がることへの懸念を繰り返した。またリコール対象地域を破裂が起こりやすい高温多湿地域に限定せず、全米に拡大させる米道路交通安全局(NHTSA)の方針に対し、タカタが明確な支持を示していないことも不安に拍車をかけている。