27年3月期は日本国内での販売が落ち込んだものの、好調な北米や欧州の牽引(けんいん)で世界販売台数は過去最高を達成した。ゴーン氏は「今年はいい勢いでスタートができた。この勢いを保ちたい」と語り、世界販売で過去最高の更新に向けた地域別の戦略を披露。得意とする電気自動車(EV)では、一度の充電で走行する航続距離の延長に向け「より薄く、軽く低コスト」なバッテリー開発に取り組んでいることや、ルノーとの提携効果拡大への取り組みについても説明した。
■報酬、初の10億円突破
総会に提出された議案の説明も終わり、いよいよ質疑応答に移る。例年、ゴーン氏の報酬に関する質問が相次ぐため、最近は質疑応答の最初にゴーン氏自ら報酬について説明するのが通例になっているという。
「もう伝統になっていますが、役員報酬についてです」。こう切り出したゴーン氏は、算定には報酬専門のコンサルティング会社に依頼し、同規模の自動車メーカーなどの報酬と比較したうえで、報酬を決定していると説明。50人の執行役員のうち20人が外国人という日産経営陣は、競合他社からヘッドハンティングの対象になっているとして、「引き留めるには、ダイナミックな経営環境、競争力ある水準の報酬が必要」と強調し、株主に理解を求めた。