三菱自動車の燃費データ不正問題に関する記者会見を終え会場を出る相川哲郎社長=26日、東京・国交省(早坂洋祐撮影)【拡大】
--カタログを飾るためというような
中尾副社長「カタログを飾るという話ではなく、今の軽自動車の場合はこの一番燃費のいい類別はたくさん売れる状況ではある。ただ、どうしても燃費を上げるためにはいろんなコストもかかる。お客さまが自分に適した車を選ぶための判断のために類別を設けていると」
--そういう類別自体が今回のような温床の一つになっているのではないか
中尾副社長「それについては現段階ではコメントできない」
--さきほどの29.2という目標値を設定する直前に多分、ダイハツも29キロを達成していると思うが、そういうのは焦りとしてあったか
中尾副社長「やはり『ムーブ』の値をベースに、この数値を提案したと思っている」
--この会議、最終的な会議では開発側から29.2という提案があったということであり、中尾さんはじめ、経営陣から要求した数値ではないということか
中尾副社長「この提案が開発プロジェクト責任者から提案があった。そういった競争の社会の中でやっていくために、こういうふうに上げたいと。上からこうやれという格好ではないと認識している」
--ご自身が指示した認識はないと
中尾副社長「私は当時はそれを達成する責任があるので、そういったことは特に私の方から申し上げることではない」