三菱自動車の燃費データ不正問題に関する記者会見を終え会場を出る相川哲郎社長=26日、東京・国交省(早坂洋祐撮影)【拡大】
--達成する責任があったと思うのは部下の方々に「ムーブ」に対抗して、上げろという指示はしていないと
中尾副社長「私の方からはしていない」
--開発側から難しいという声は
中尾副社長「これは非常に厳しいので変えてほしいという提案はなかった」
--期間的に延ばしたいということもなかったか
中尾副社長「かなり厳しい目標なので、そう簡単に達成できるものではないが、それをいずれ達成していきたいというのが開発側からの見解だった。ギブアップレベルではないとの声はあった」
--開発と性能検査部門の力関係は
中尾副社長「プロダクトエグゼクティブはそのプロジェクトの最高責任者だから、その人の意向をサポートするのが開発などの仕事。上下関係からいくとプロダクトエグゼクティブは達成させたいと思うのが必要だ」
--開発側としてはエビデンスがないなかで、実験部で数字をいじって達成ということだが、開発陣営はおかしいと思わないものか
中尾副社長「今回の件は29.0まではめどがついた。29.2に関しては走行抵抗を改善できれば達成できるめどがあると。走行抵抗を確認するということだった。走行抵抗を最終的に測定した結果で達成できたと、走行抵抗を確認しますという報告がなされている。その過程で一番いいデータをとってしまったということ。29.2というところのプレッシャーを感じてしまったんだろうと思う」