塚田さんが地震直後、イングレスエージェントの多くが利用するグーグルプラス上でも、支援関連の情報が欲しいと声を挙げたところ、被災地関連のグループチャットに招かれた。イングレスは公園や街にあるアートなどがゲーム世界の中で“ポータル”という存在になり、実際にその場を訪れて遊ぶゲーム。現実世界を舞台にするだけに、普段から近所のエージェント同士は顔見知りになりやすい。そうしたイングレスの側面が生み出したつながりだ。
グループチャットでは数多くの情報がやり取りされていた。ただ、情報の流量が多すぎて、整理する必要があった。そこで、その役割を担いたいと手を挙げた人たちによる、新たなグループが形成される。このグループを通じて、YA4Kが表に出していくコンテンツの形式が整えられていく。エージェントの中には、例えば自治体がメールで配信するコンテンツを自動的に整理しグーグルスプレッドシートへコピーする、というスクリプトを用意して、人力への負荷軽減を図る人もいた。
中には、被災したエージェントもいた。そうした人たちは、普段からクルマで移動してイングレスを楽しむことが多く、自然と、いわゆる生活圏よりも広い範囲でガソリンスタンドの場所を把握しており、行列情報なども写真を交えて集まってくる。最初は10カ所にも満たないガソリンスタンド情報は、エージェントの助けもあってどんどん充実していった。