三菱社製自動車の燃費試験不正行為で、国土交通省への報告を終え会見に臨む益子修・会長兼CEO=11日午後、東京都千代田区(撮影・春名中)【拡大】
《ここから資料読み上げ。走行抵抗の不正な操作は、14型『eKワゴン』『デイズ』から始まったことや、開発関連部門の管理職(複数)が高い燃費目標の困難さを理解していたにもかかわらず、実務状況の確認をしなかったことなどの調査結果を発表。外部有識者のみによる特別調査委員会を4月25日に設置したことなど今後の対応にも言及した》
《そして、幹事社のNHKから質問が始まった》
--不正が始まった当時の社長として、開発現場にどのような指示を具体的に出されていたのか、またご自身の進退も含めた経営責任については
益子会長「執行部門のトップである相川社長に委ねておりましたが、社内調査がある程度まで進みましたので、監督側の代表として直接ご説明申し上げるのが適切と考え、本日参った次第です。まず、不正な業務をしていた現場につきましては原因と責任と明確にして再発防止に万全を期したい。まだまだやることがたくさんあると痛感させられました。意識改革、組織改革が開発部門は他部門に比べてとくに遅れていたと言わざるをえない」
「経営責任につきましては、知らなかったということで責任を逃れることはできないと考えております。報告が上がってくるような透明度が高い組織を作れなかった。意識改革ができなかったことも経営の責任と考えている。責任の取り方ですが、これはいろいろあると思いますが、会社の経営・将来を安定する道筋をつけるのも経営者の責任と考えております。会社生活残りの時間をどのように使うかということは、これからの結果をみて皆様に評価をしていただきたい」