会見する益子修会長(中央)ら=11日午後、東京都千代田区(撮影・春名中)【拡大】
--開発目標はだれが決めるのか
益子会長「プロジェクトをまとめている人間が技術陣に目標打診を行い、『これなら達成できる』というメニューを技術陣が出す。そうしたキャッチボールをする。先程申し上げたが、何もメニューが存在せず、数字だけが独り歩きしたわけではなく、裏付けできるメニューがあって開発を進めていた。しかし走行抵抗値のチェックが、身内の中で十分でなかった」
--データ改竄はどの過程で行われたのか? MAEに委託した後「達成できない」とわかってから不正を行ったのか
横幕開発本部長「担当者は最終盤まで『達成できる』と考えていたようだ。『タイに行って、温暖なところならそういう性能が出せるだろう』と」
--走行抵抗値の中央値をとらずに低い値をとった点が不正だと思うが、これを認識していたのは誰か。MAEだけでなく本体の人間もか
横幕本部長「MAEだけでなく本体にも認識していた人間がいるのではないかと考え、調査している。調査しているので断定的に話せる状況ではない。子会社にどれくらいの人数がいるかも調査中で、申し上げられない」
--誰が低い値をとろうと主導したのか
横幕本部長「明確に答えられない」
《歯切れの悪い答えに、質問している記者がいらつく》