最初は不安だった「ポケモンGO」 今後のバランス調整は?開発のキーマンに聞く (4/5ページ)

2016.9.11 17:05

インタビューに答える株式会社ポケモンの専務執行役員、宇都宮崇人氏(高橋寛次撮影)
インタビューに答える株式会社ポケモンの専務執行役員、宇都宮崇人氏(高橋寛次撮影)【拡大】

  • ポケモンGOの開発にかかわった米ナイアンティック・アジア統括本部長の川島優志氏(ナイアンティック提供)

 --他にも意外なことがあった?

 宇都宮氏「50代~70代の、これまでゲームに関心のなかったような方々まで利用していただいていることは嬉しい想定外でしたね。平成8年に任天堂の携帯ゲーム機用ソフトとしてポケモンが誕生してから、今年で20年になります。ポケモン世代といわれる当時の小中学生も30代となり、子供と一緒に、再びポケモンで遊んでくれるだろうというのが、私たちが当初考えていたことでした。2世代だけでなく3世代で利用してもらえるとは…」

 川島氏「『お父さんはこのゲームで遊んだんだよ』と言ってもらえるような、息の長いゲームをつくりたいと思っていました。ポケモンGOのヒットで、岩田さんの世界に一歩近づいたような気がします」

 --困った想定外もあったのでは

 宇都宮氏「いわゆる歩きスマホなどによるトラブル報道もありましたので、観光施設などから、敷地内にポケモンが出現しないようにしてほしいという要請も複数ありました。ただ、趣旨を説明すると理解してくれて、要請を取り下げたところもあります」

 川島氏「由緒ある場所や記念碑などには、一人でも多くの方に訪れてほしいものです。そういう場所にふだんは行かないような人も、ポケモンGOでなら行くかもしれない。そういう方々が、遊びの合間に観光もしてくれて、その地域で大切にされてきた風土や歴史に気づいたなら、とても素晴らしいこと。私たちのスタッフは今、全国各地を飛び回って説明に努めていますが、私たちが目指しているものを、多くの人に知ってもらいたいと思います」

「ゲームをやりなれている人に長くつきあっていただくには…」

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