日銀の審議委員に4月1日付で就任した桜井真氏=東京都中央区(飯田耕司撮影)【拡大】
文部科学省は大学院設置基準で、論文審査と試験の合格を博士課程修了の要件としている。今回のケースでは「単位取得退学」などとするのが適切としている。
ただ、日本の文系学科では博士課程を終えても博士号をもらえないケースが多く、同省の平成27年度調査では、理工系の単位取得退学は2割程度にとどまるのに対し、社会科学では45%、人文科学では60%にのぼる。このため、慣例的に博士課程修了と記す場合も多かったという。
菅義偉官房長官は9日の記者会見で、「表現の正確性についての事柄。日銀において適切に対応していくと思う」と述べる一方、桜井氏については「国内外の経済金融政策で高い識見を有していることに変わりはない」と擁護した。
実は、日銀の原田泰審議委員についても、HPの英語版では「博士号取得」と明記しているが、日本語版では触れておらず、首尾一貫していない面もある。
週刊ポストは、「大蔵省(現財務省)財政金融研究室特別研究員」の経歴も同省の職員録では確認できないとも指摘した。