【書評】『日本人と天皇』田原総一朗著 (1/2ページ)

2015.2.7 11:14

 ■日本史最大の謎解きに挑む

 敗戦70年の節目の年。敗戦時、著者は国民学校5年生で天皇を現人神と仰ぎ、聖戦で天皇陛下のために散華する覚悟でいた。戦に負け、当然天皇も裁判にかけられるだろうと、子供心に予想していた。

 天皇が古代から、敗戦でも揺るがず一貫して2千年余続いてきた。本書は、そのように、なぜ日本人が天皇を存在させ、必要としてきたかを、敗戦の少年として歴史と神話から探索した大著だ。

 ジャーナリストの著者は、資料を徹底して渉猟、専門家に直接インタビューしている。東京大学教授大津透氏からは「歴史上実在していたことが確認できる最初の天皇は雄略天皇(第21代)」だと聞き出す。『日本書紀』『古事記』には卑弥呼は全く登場せず、一応神功(じんぐう)皇后になっている。皇后が産んだのが第15代の応神天皇。ただ、神功皇后は100歳、応神天皇は110歳まで生きたことになる。

 天皇家の成立は、現在では天武、持統「天皇」以降説が強い。「日本」という国家が登場するのは、702年の遣唐使の国書だとされている。

 645年、倭国では「大化の改新」事件が起きた。古代史の権威吉田孝氏に聞いている。

日本史最大の謎解きに著者は体当たり

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