20歳まで子供は“うつ”を言葉にできない 「うつ病」重さ別5つの対処法 (5/10ページ)

 ◆ここまできたら病院の手助けも

 2:「うつ病」かもしれないと思ったら

 うつ病には、次にあげる9つの典型的な症状があります。

 (1)抑うつ気分。憂うつで何の希望もないという気持ちです。いまにも泣き出しそうな表情や、やつれた雰囲気からまわりの人が気づくこともあります。

 (2)興味や喜びの喪失。いままで楽しんできた趣味や活動に興味を持てず、性的な関心や欲求も減退します。

 (3)食欲の減退、または増加。食欲が低下し、体重が減ることも珍しくはありません。逆に甘い物や、特定の食べ物ばかりを欲しがるケースもあります。

 (4)睡眠障害。不眠または過眠のことです。不眠はうつ病の典型的な症状。

 食欲と睡眠という人間にとって大切な欲求の障害が2週間以上続くようなら、専門医を受診したほうがいいでしょう。

 (5)精神運動の障害。はっきりわかるほど、身体の動きが遅くなり、口数が少なくなります。逆に焦燥感が募って、落ち着きなく動きまわる人もいます。表面的には元気そうに見えるので注意が必要です。

 (6)疲れやすさ、気力の減退。

 (7)強い罪責感。何の根拠もなく自分を責めたり、過去の出来事を思い出してくよくよ悩むようになります。

 (8)思考力や集中力の低下。

 (9)死への思い。うつ病が重くなると、気持ちが沈み、辛くて辛くて「死んだほうがまし」という考えが頭から離れなくなります。自責の念から「自分なんかいないほうがいい」と突然、死にたいという衝動に襲われることも。

 初期の段階でまわりが気づきやすい症状は、ぼんやりして笑顔が減った、食欲が明らかに落ちている、などでしょう。ビジネスパーソンが朝なんとなく朝刊を読めなくなる「朝刊症候群」や、夜中に目が覚めて、寝床の中で悶々と思い悩む「午前3時症候群」も手がかりになります。

 先にあげた(1)か(2)のどちらかを含めて、5つ以上の症状が2週間以上続くようなら専門医を受診しましょう。

 明らかに辛そうなのに、本人が「これくらいのことは何でもない」と頑張りすぎていることもあります。そんなときは家族が「重さと時間と経過」を観察して、リングサイドからタオルを投げ入れることも必要です。

自分では気づけない! うつ病のはじまり