一方、やってはいけないことの筆頭は飲酒。特に気晴らしや睡眠薬がわりに飲むのはよくありません。アルコールはむしろ眠りを浅くしたり、気持ちを沈み込ませる作用があるので、かえって眠れなくなってしまいます。依存症のリスクがあるほか、うつ病の再発リスクも高まります。
このほか、テレビや本で暗い話を見ると、自分の責任のように思ったり、自分と重ね合わせて辛くなったりすることがあるので注意してください。
▼これがうつ病の「9大症状」だ!
(1)抑うつ気分
(2)興味や喜びの喪失
(3)食欲の減退または増加
(4)睡眠障害 不眠または睡眠過多
(5)精神運動の障害 口数が少なくなる、声が小さくなる、あるいは焦燥感が高まる
(6)疲れやすさ、気力の減退
(7)強い罪責感 根拠なく自分を責める、過去のささいな出来事を悩む
(8)思考力や集中力の低下
(9)死への思い
出典:大野 裕『最新版「うつ」を治す』
◆周囲が気をつけなければいけないこと
4:励ましてもいいのですか?
身近な人がうつ病になったら、どう接すればいいのでしょうか。よく「頑張って」は禁句だといいますね。確かにうつ病の患者さんに対しては、あまり励まさないことが原則です。
こんなはずではないと一番焦っているのは患者さんです。こうしたときに励まされると、抜けだそうともがいている自分を頭から否定されたように感じてしまいます。肯定も否定もせず、淡々と話に耳を傾けるだけで、患者さんの気持ちはだいぶラクになります。
一方で「心配しているよ」という気持ちを率直に伝えたほうがいい場合もあります。家族だからこそ、言葉によるコミュニケーションに意味があるのです。そのときは「眠れていないようだけど」など具体的に何を心配しているかを伝え、できるだけ穏やかな言葉づかいで話すように心がけてください。同時に何が問題かを一緒に考えて解決方法を探そう、と伝えましょう。