【KEY BOOK】「守破離の思想」(藤原稜三著/ベースボールマガジン社、2548円、在庫なし)
川上不白は、16歳で如心斎千宗左に入門してたちまち高弟になり、当時の町人文化にふさわしい茶の湯の確立を申し渡された。そこで1750年に江戸に下向して、上野池之端に江戸千家をおこすと心技体の稽古のための七事式をまとめ、ここに守破離の思想を導入した。本書はその不白を中心に、能楽師や禅家の思想、針ケ谷夕雲や千葉周作などの武道の思想などをに言及しながら、日本人にとって守破離こそ学習の王道になることを説いた。
【KEY BOOK】「型(身体の思想)」(源了圓著/創文社、2625円、在庫なし)
守破離の3段階は、守において「型」を学び、そこから破や離に向かって自在な編集力を身につけるためのコースウェアであり、その心得である。では「型」とは何なのか。日本の研究者で最も早く、最も深く「型」を研究したのは源了圓だった。源は型には体や技によって形成するものと、文化や様式とともに育まれるものとがあって、日本語の「型」にはその両方の意味が含まれると見た。型はパターン、テンプレート、モデルなどであり、また文化の動向なのである。