■南海トラフ巨大地震 東海沖から九州沖の太平洋海底に延びる溝状の地形(トラフ)に沿って起きる可能性がある大地震。30年以内にマグニチュード(M)8~9級の地震が起きる確率は70%程度とされる。中央防災会議は、科学的に想定し得る最大クラスの地震と津波が発生した場合、32万3000人が死亡し、220兆円の被害が出る恐れがあるとの試算を公表している。
■首都直下地震 東京都や埼玉、千葉、神奈川各県など首都圏の直下を震源とする地震。政府の地震調査委員会は、関東地方南部でマグニチュード(M)7級の地震が発生する確率を30年以内に70%程度と予測している。中央防災会議の被害想定によると、東京都心南部でM7.3の直下地震が起きた場合、最悪2万3000人が死亡し、経済的な打撃は95兆3000億円に上る。