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みんな、スイミーの勇気に励まされてきた 「ぼくの伯父さん」だったレオ・レオーニのこと 松岡正剛 (1/5ページ)

2014.3.30 13:45

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 谷川俊太郎さんは2人の本だけを翻訳してきた。そう、決めている。チャールズ・モンロー・シュルツとレオ・レオーニ(レオニ)だ。シュルツはご存知チャーリー・ブラウンやスヌーピーの生みの親のマンガ家で、レオーニは『あおくんときいろちゃん』『スイミー』『ニコラスどこにいってたの?』『せかいいちおおきなうち』『フレデリック』などで知られる絵本作家だ。この世界中の子供たちを熱中させた2人だけを翻訳するなんて、たいへんな先見の明だ。

 ある日、何度目かのレオーニが来日をしたとき、イタリア大使の公邸でパーティをすることになった。ぼくは谷川さんとタモリを呼んだ。タモリはイタリア映画のでたらめな場面模写をしてくれて、その場を笑いの渦に巻き込んだ。レオーニもオランダ生まれのイタリアン・デザイナーなのである。オリベッティ社の基本デザインもつくった。

 が、実際にはレオーニの前半生はアメリカが活躍の舞台だった。これはファシズムの嵐に耐え兼ねてアメリカに亡命したからだ。「フォーチュン」のアートディレクター、パーソンデザイン学校のデザイン部長、アメリカグラフィックアート協会の会長などとして活躍した。1953年にはアスペン国際会議の初代会長をつとめた。そして、後半生をイタリアに戻ってすばらしい絵本を描きまくったのだ。

この人こそが「ぼくの伯父さん」だと確信

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