宮城県南三陸町は1960年のチリ沖地震で最大5メートルを超える津波が押し寄せ、40人以上の犠牲者が出た。認識の甘さが被害の拡大を招いたとされており、担当者は「津波が来る際は、防災無線やメールの災害情報配信といった手段を活用し周知徹底を図る」と話す。町は自主的な避難も想定し、臨時避難所を2カ所開設することを決めた。
「泊まり込んで…」
国内で最も早い3日午前5時に津波が到達するとされた北海道東部。2010年のチリ沖地震で最大1メートルの津波が押し寄せ、3363世帯8840人に避難指示が出た根室市は2日午前8時55分に災害警戒本部を設置。2日夕には沿岸部で広報車を走らせ、津波到達の可能性があることを周知した。
根室市は「役所に泊まり込んで情報収集に当たり、警戒を続ける」といい、注意報や警報が出た場合は、住民に防災無線やインターネットの交流サイト「フェイスブック」などを使い、注意喚起する。