この写真はぼくの古希の祝宴のときに藤本晴美チームが贈ってくれた段ボール・オートバイと、パーシングの『禅とオートバイ修理技術』の取り合わせ。段ボールをみごとに単車に仕立てたのは外山貴洋君(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)【拡大】
ロバート・パーシングの分厚い『禅とオートバイ修理技術』はとても変わった本だった。ぼくはこれをバークレーの書店で見つけ、和訳版の序文で著者のその後の周辺の変貌を知った。変わった中身については下欄を読んでいただくとして、おそらくオートバイ好きにはたまらない一冊だろうと思う。
オートバイの精神を描いた本には、ほかにマンディアルグの小説『オートバイ』、片岡義男の『彼のオートバイ、彼女の島』、プロック・イェイツ『ハーレー・ダビッドソン伝説』、斎藤純『ツーリング・ライフ』などいろいろあるが、映画ならやっぱりケネス・アンガーのアングラの傑作『スコピオ・ライジング』とニューシネマの先頭を走ったデニス・ホッパーの『イージー・ライダー』だろう。いずれもいまや懐かしい。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)