というわけで、マーキング読書とはいっても、そこには本の持ち方、ペンの使い方、そのときの姿勢、腹具合、ページをめくる速さ、インクの出方、紙の厚み、そのほかさまざまなリズムが勢いよく複合する必要がある。読書はピアノの練習にもサッカーの練習にも似ているわけなのだ。新幹線はそういう「読書リズムの体得」に欠かせない。そこはとっておきの“走る読書ジム”なのだ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)