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スタンド・バイ・ミー(いつもぼくのそばにいてね) 少年の心を描くホラー作家スティーヴン・キング 松岡正剛 (3/5ページ)

2014.5.29 15:20

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「キャリー」(スティーヴン・キング著、永井淳訳/新潮文庫、767円)

 処女作。父親のいない少女キャリーは狂信的な母親に育てられ、暗い日々をおくっている。やがて授業後のシャワールームで初潮を知ってパニックに陥り、クラスメイトたちのいじめにあう。教師や友人たちの葛藤と意地悪の渦中で、少女の内なるテレキネシス(念動能力)が発動する。伏せられた潜在力がしだいに臨界に達していくプロセスの描写力は、その後のキングのすべての作品に通じる。ブライアン・デ・パルマが映画化した。

 【KEY BOOK】「スタンド・バイ・ミー」(スティーヴン・キング著、山田順子訳/新潮文庫、810円)

 少年たちのひと夏の体験を描いた珠玉の短編だ。適度に不良でありたい少年たちに、仲間の一人が行方不明のまま死んだという噂がとびこんでくる。主人公はその謎を追って死体を発見するのだが、不良グループのボスはそれを引き渡せと言う。かれらも町はずれを越え、鉄橋を渡って死体捜しをしていたのだった。些細な好奇心が発しておこる出来事を通して、少年たちの共通の亀裂が露出し、そして綴じられる。人生一度の夏だった。

かつてスティーヴン・キングが住んでいた町

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