ご遺体は午後1時ごろ、お住まいの東京都千代田区三番町の桂宮邸に到着された。天皇、皇后両陛下は8日夕、弔問のため宮邸をご訪問。側近によると、両陛下は、桂宮さまが入退院を繰り返されたお辛さを思いつつ、三笠宮ご夫妻のお力落としを案じられているという。桂宮さまの弟に当たる高円宮憲仁(のりひと)親王殿下も02年11月に薨去されており、三笠宮さまのご子息はお3方全員が薨去された。
≪車いすで懸命に励まされたご公務≫
天皇陛下のいとこに当たる桂宮宜仁親王殿下が6月8日、66歳で薨去された。7日までは血圧、脈拍などに異常はなかったが、8日朝に容体が急変された。お若いころはバンド活動に励むなど“行動派”の一面をお持ちだった桂宮さま。1988年には急性硬膜下血腫で倒れたが、リハビリをへて約3年半後に復帰、車いすで公務に臨まれた。ここ数年は体調を崩して表舞台に出られる機会は多くなかったが、元側近らは「明るくざっくばらんな方」とそのお人柄をしのんだ。