家常(ジャアジャン)豆腐は、中国の家庭料理で揚げた豆腐を野菜と炒め合わせ、少し辛みをきかせた主菜です。
今回は豆腐を揚げる手間を省き、厚揚げを使いました。厚揚げは木綿豆腐を揚げた大豆の加工品なので植物性の良質なタンパク源です。
厚揚げは、豆腐と比べると揚げてあるため、脂質が多く、エネルギーは高くなりますが、同じ量の肉と比べれば脂質もエネルギーも少なく、コレステロールは0(ゼロ)です。また、カルシウムや鉄、ビタミンEも多く含まれます。カルシウムは日本人に不足している栄養素の一つで、骨や歯の健康維持・増進、骨粗鬆(こつそしょう)症予防、高血圧予防などに欠かせません。ですが、なかなか必要量を取るのが難しいものです。
カルシウム源といえば、牛乳・乳製品が含まれる量も吸収率もよいですが、厚揚げ1/4枚(約50グラム)には牛乳コップ1/2杯(約100グラム)より多い120ミリグラムのカルシウムが含まれます。これは1日に成人が必要なカルシウム量の1/5に相当します。この家常豆腐1人分でそれを補えます。