これによって、りんごポリフェノールを含む抗酸化物質配合処方が加齢によって起きる疲れや体力低下などの症状にも有効である可能性が出てきた。こうした商品開発には「りんごを毎日1個食べ続けるのは大変なので、より少ない量でいかに効果を高めるか」がポイントのひとつだが、今回の結果はこの点でも有力なものになりそうだ。今後は、りんごポリフェノールの強い抗酸化力を生かした健康食品、サプリメントなどの研究開発に役立てていくという。
「出会い」は80年前
アサヒグループとりんごの関わりはニッカウヰスキー時代にさかのぼる。1934年のニッカ創業時に、「大日本果汁」(当時の社名)が日本で初めて果汁100%のりんごジュースを発売したのがはじまり。38年には「アップルワイン」、その後りんご100%のスパークリングワイン「シードル」を発売。いずれも現在までロングセラー商品になっている。