前菜7種盛りは赤いホオヅキに包まれたイカの塩辛、ウニ豆腐、南蛮漬けにしたゴーヤの揚げしんじょう、きんぴら状にした和牛のだし巻き、イチジクの揚げ物と黒もろみ…と、季節感を表す凝った料理の数々は決して飽きさせない。さながら味覚の玉手箱だ。
泳いでいるような鮎そうめん
アジのつくりは、サザエの肝を裏ごしし混ぜ合わせたしょうゆで頂く。粘りとコクのある特製しょうゆが脂の乗ったアジの身にまとわりつき、通常の刺し身しょうゆとはひと味違って、うまみをグレードアップしてくれる。
涼しげなガラス容器で運ばれる「鮎(あゆ)そうめん」は、見た目に全長10センチの若鮎がそうめんの川を泳いでいるようだ。
「うるか」と呼ばれる鮎の卵を使った塩辛が載せられた焼き魚にスダチをしぼり、頭からがぶりと口にすると、うるかの塩味がアクセントを添えてくれる。