日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
【尼さんの徒然説法】
いくぶん涼しくなった風がさらりと頬をなでていきます。空もだんだんと高くなり、秋の気配がそこかしこに感じられる季節になりました。土の上にたくさん落ちている蝉(せみ)の抜け殻がなんだか寂しく思われるのも「秋」のせいだからなのでしょうか。
発言は取り消せない
近年、LINEやブログなどの書き込みによる事件などが多くなりました。言ってはならないことを簡単に口にしたり悪感情のまま書き込めば、人を傷つけ怒らせるものです。それが原因で殺傷事件などが引き起こされることもあるのです。私たちは人間として「言葉」を大切に使わなくてはいけません。それなのになぜもっと言葉を大事に使わないのだろうか、なぜ「この言葉は相手の心を傷つけるかもしれない」ということを考えられないのだろうかと、とても残念に思います。