18日の外国為替市場の円相場は1ドル=108円台後半をつけ、約6年ぶりの円安水準となった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が現行の金融緩和からの脱却に向けた原則を公表し、利上げが近づいていると意識されたためだ。円安を好感して18日の東京株式市場では日経平均株価が一時、1万6100円を突破し、1月上旬以来、約8カ月ぶりの高値となった。
FOMCは10月に量的金融緩和を終了する方針を確認し、「出口戦略」の原則を公表。米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長(68)は記者会見で、景気動向によっては利上げ時期を早めると発言した。
これを受け、18日の東京外国為替市場では円相場が1ドル=108円台に急落した。東京市場での108円台は2008年9月以来。FOMCを受けて米国債の利回りが上昇しており、日米の金利差拡大が意識されたことも円売りドル買いを促した。午後5時現在は前日比1円27銭円安ドル高の1ドル=108円54~55銭。