もし広末が金吾の立場だったら、十数年も律義に犯人捜しなど続けず、思い切って新しい世の中にのっとった生き方へとかじを切る? 広末の答えはノーだ。広末は「金吾が生きる道を選んだのはきっとセツがいたからだよ」との中井の見立てを踏まえ、ノーの気持ちを一層強めた。「セツは『(金吾が)本懐を遂げるまで、そばを離れません』と言いました。ああ、夫婦の絆って本当にすごいなあ、人は大切な人がいると、そこまでの支えになってくれるんだなあ-と、私は痛感しましたね。それは私も同じことだと思います。男性であれ、女性であれ、守るべきものがあり、帰る場所があり、支えたい人がいるということが、人生を生きる大きな原動力になるんですよ」。9月20日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS)