日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
ある日お釈迦様は鬼子母神を改心させるため、500人いる子供の中で一番かわいがっていた末っ子を連れだし隠しました。帰宅し末っ子がいない事に気づいた鬼子母神は半狂乱になってあらゆる世界を回り子供を探しましたが、どうしても見つかりません。最後にお釈迦様のもとへ行き「私の大事な子供がどこを探しても見つかりません。どうかお釈迦様の通力をもって私の子供を探して下さい」と泣きながらお願いしたのです。お釈迦様は「鬼子母よ。愛し子はここにいる。お前はたくさんの子供を持ちながら、ただ一人の子供がいなくなりそのように泣き悲しんでいる。しかしお前がさらって食べていたのは、その親にとって唯一人の子供であった者もいよう。その悲しみは如何ばかりであろうか」と静かにお諭しになりました。鬼子母神はようやく他人の親の思いと自分の犯した罪の深さを知り、心から改心したのです。