アジア最高峰のワンデイレース「ジャパンカップサイクルロードレース」が、10月19日に宇都宮市で開催された。日本全国から8万人を超す観客が詰めかける国内屈指の人気を誇る大会で、その起源は1990年に宇都宮で世界選手権が開催されたことに由来する。世界選手権で使用されたコースを一部使用する形で92年から、メモリアル大会としてジャパンカップが開催されるようになり、国内の自転車競技の人気の高まりを受けて、年々その規模を拡大しながら今年で23回目の開催を迎えた。
毎年10月下旬に開催されるため、ヨーロッパの全レースが終了し、ジャパンカップがシーズンの最終戦となる選手も多い。来日する外国人選手たちは、長い飛行機移動をすることになるが、その競技レベルやカテゴリーの高さだけでなく、日本のファンの温かいホスピタリティーを受けて、欧米のトップチームの中で、ジャパンカップの人気は急上昇。ついに今年は、過去最高となる7つのUCI(国際自転車競技連合)プロチームが参加を表明。過去に優勝した経験をもつダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)、ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)、ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)ら世界のトップ選手や、所属チームを引き連れて凱旋(がいせん)帰国した別府史之(トレックレーシングファクトリー)、新城幸也(あらしろ・ゆきや、ヨーロッパカー)らが国内強豪チームとともにスタートラインに並んだ。