米下院エネルギー商業委員会の小委員会で開かれた公聴会で話すタカタの清水博・品質保証本部シニアバイスプレジデント(中央左)と、北米ホンダのリック・ショステック上級副社長(中央右)。対応が後手に回ったタカタは、信頼回復への出口が見えない状況だ=2014年12月3日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
許されぬ甘い追及
通常、リコールは自動車メーカーが法律に基づいてNHTSAに届け出て行うのが一般的で、今回のように部品メーカーであるタカタに対応を迫るのは異例だ。しかしそれでもNHTSAがタカタを追及するのは、タカタがエアバッグの世界市場でシェア2位の大手で、10社以上の自動車メーカーに製品を提供しているからだ。NHTSAは個別の自動車メーカーに欠陥の原因究明を求めてリコールを促すよりも、タカタに欠陥を認めさせた方がリコール対応を迅速に進ませることができるという狙いがある。
またNHTSAがタカタの追及の手を緩めない理由には、甘い対応を取れば、自らに火の粉がふりかかりかねないという事情もある。タカタのエアバッグをめぐっては2007年に3件の破裂事故が起こったことを機に各自動車メーカーが08年に最初のリコールを行った。しかしその後も欠陥が相次いで見つかり、全世界でのリコール対象台数は1400万台を超えた。米議会では「NHTSAのリコールへの対応は適切だったのか」との思いもある。