【KEY BOOK】「新書アフリカ史」現代新書(宮本正興・松田素二編/講談社、1512円)
この本によって謎に包まれていたアフリカの相貌がやっと見えた。新書ではあるが、アフリカ全史と近現代史と現在史のほぼすべてが集約されている。とてもありがたかった。とくにザイール川、ザンベジ・リンポポ川、ニジェール川、ナイル川の4本の大河によって歴史を縦横に解読しているところが、読ませた。ヌビア諸国のこともビアフラ戦争のこともマンデラのことも、この一冊でだいたいわかる。しかし本書を読んで改めて感じさせられたことは、アフリカによって世界史は書き替えられなければならないということだった。アフリカは人類史と文明史のすべてなのである。もしアフリカがなかったならば、世界はこんなふうではなかったのだ。