能力を持ちながらも二重三重に差別されてきたロサ。そんなロサを、父のように見守る藤岡。「インテリのサラリーマンであれば一歩引いてしまうところを、彼は小さい会社のトップですから、ためらいなく行動できる。オジサンの限界の中で精いっぱい見守っていく、面倒見のいいオヤジです。藤岡は婿養子ですが、私は婿養子って本当に男らしい人しか務まらないと思っている(笑)。細かいことにはこだわらず、義父と女房の顔をたて、自分はもっと大きい所で勝負する」
成長させたい願い
水晶を求めて始まった物語は、やがて大きな混乱と陰謀の渦に巻き込まれる。藤岡とロサはどこにたどりつくのか-。
「詳しくは読んでのお楽しみですが、少女を成長させたいという思いがある。この物語には、私の願いみたいなものがいっぱい詰まっています」
作家生活25周年。ジャンル問わず精力的に執筆を続ける。「とにかく私は『不思議大好き』。えっ、こんな現象があるんだ、と妄想力が働く(笑)。物語が自然発生していくんです」