その芯となるのは、「正面突破」。今作でも徹底的に取材を重ねた。「ごまかさない、ぼかさない。テクニック的には、楽に書く方法はある。でも、そこで逃げてしまうと作品自体が小さくなってしまう。分からない所があっても、正面突破です」。早くも、次回作の執筆中だという。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■しのだ・せつこ 1955年、東京都生まれ。東京学芸大卒業後、市役所勤務を経て90年、「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年、『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞、『女たちのジハード』で第117回直木三十五賞受賞。『長女たち』『ミストレス』など著書多数。
「インドクリスタル」(篠田節子著/角川書店、2052円)