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【国際政治経済学入門】ギリシャのユーロ離脱が合理的 (4/5ページ)

2015.1.28 09:35

ユーロ圏の長期国債利回り=2007年1月~2015年1月。※データ:CEIC

ユーロ圏の長期国債利回り=2007年1月~2015年1月。※データ:CEIC【拡大】

  • ギリシャ総選挙で勝利を決め、首都アテネで支持者を前に演説する急進左派連合のチプラス党首=2015年1月25日、ギリシャ(AP)

 まずは後者の疑問について考えるとき、グラフを見ていただきたい。主要ユーロ加盟国別の長期国債利回りの推移である。08年9月のリーマン・ショックまでは、問題国のギリシャ国債までも優等生のドイツ並みの信用度を誇っていたのが、ギリシャ不安と同時にスペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランドなどの国債も売られるようになり、金利が高騰した。その後、ECBなどの危機対策もあって小康状態が続いていたが、ギリシャだけが再び突出して信用不安が再燃したことが読み取れる。

 ECBはその対策として、先の理事会でユーロ国債を月額600億ユーロ(約8兆円)のペースで3月から買い入れを開始する量的緩和政策導入を決めた。ギリシャ国債も条件付きで購入する構えだが、ギリシャ新政権が緊縮財政を拒否するなら、ECBはどうするか。ECBがそれを口実にギリシャに引導を渡すのか。

ギリシャが去るも残るも…

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