【金賞】
■十二単シリーズ 満開 八代目儀兵衛
ワクワクしながら、風呂敷の結びを解くと、真っ白なお米が目に飛び込んでくる。「十二単(ひとえ)シリーズ 満開」は、12種類のお米を、艶やかな色彩の風呂敷で包んだギフトだ。このサプライズ感に加え、もう一つ仕掛けが隠されている。食べきりサイズの一包み2合に小分けされたお米は、何と和食、洋食、おむすび、すしなどと12種類の料理の用途別なのだ。その料理の味がもっとも引き立つように、最適な米を選んでブレンドしている。
なぜこれほどまでに、お米にこだわったのか。京都に代々続く米屋の長男で、五ツ星お米マイスターの称号をもつ橋本隆志社長は「おすし屋さんや料亭といった専門の料理店は、最高の味を出そうと米も用途を指定して注文をしてきます。こういった米の味や食感を大事にする文化を、ずっと守り続けたいと思いました」と話す。
もう一つの出来事も関係している。小学校で出前授業をしたとき、塩むすびについて尋ねたら、知らない子供たちが実に多かったという。その理由は、白いご飯は味がないから、具が入った味付けされたおにぎりしか食べないというものだった。「日本人は米の味を忘れつつあるのではないかという強い危機感をもちました」と橋本社長。