≪気楽そうに見えて…遺伝子増やすため熾烈な戦い≫
忍耐強く優しい夫と一緒になってめでたしめでたしと思われていたが、遺伝子親子鑑定で驚愕(きょうがく)の事実が明らかになった。鳥の子供の約4割が浮気の子だったのだ。つまり、いっしょに子育てをしていたイクメンのオスは、浮気相手の子を一生懸命育てていたことになる。
一夫一婦の鳥のメスも、優れたオスの遺伝子を求める本能は健在だ。だからこっそり浮気をする。夫はもちろん用心し、妻に言い寄るオスを追い払うが、オスはオスで浮気の相手を探す。それが鳥の世界だ。
ところで、鳥の中でもオシドリは実は一夫多妻で、一番きれいなオスだけが多くのメスを獲得する。夫婦でいるのは交尾の期間だけで、オスは子育てを手伝わない。また、一番になれないオスに相手はいない。つまり、オシドリのオスはイクメンとはほど遠く、同じメスと一生を共にするわけでもなく、「おしどり夫婦」ではない。