第二次世界大戦から湾岸戦争まで活躍した米海軍の戦艦「ウィスコンシン」。退役後はノーティカス海事博物館で記念艦として公開されている=2014年11月28日、米バージニア州ノーフォーク(早坂洋祐撮影)【拡大】
現在はアメリカ艦隊総軍が司令部を置き、基地内の14の埠頭(ふとう)には大西洋と地中海、インド洋方面を任務地とする空母やイージス艦などが何隻も停泊している。造船業などの軍需関連産業は、周辺のポーツマスやハンプトンなどとともに作る人口170万人の「ハンプトンローズ都市圏」を支える中核産業だ。
≪記念館、広場… 英雄マッカーサーに敬意≫
「USSチャーチル、USSバリー、USSジョージ・H・W・ブッシュ…」。ノーフォーク市を流れるエリザベス川の岸壁を出発した観光船「ビクトリーローバー」は北に進み、市街地を抜けて貨物ターミナルを過ぎると、右手に何隻もの巨大な艦艇が迫ってくる。船内アナウンスで停泊する米海軍の船の名前と戦歴が次々と読み上げられ、ノーフォーク海軍基地の威容に圧倒されるばかりだった。
「横須賀にもこんな数の艦艇はいないだろ? ノーフォークは世界一の軍港だからね」とビクトリーローバーのマーク・ジョンソン船長はにやりと笑いながら、観光船を基地の桟橋に近づけていく。日本では全6隻配備されているイージス艦が、ここでは20隻以上が停泊。湾に突き出した非常に長い桟橋には、全長170メートルに及ぶ巡洋艦や駆逐艦が同時に4隻も停泊。外洋に近い桟橋には巨大な輸送艦とともに、全長330メートルにもなる原子力空母セオドア・ルーズベルトとジョージ・H・W・ブッシュの2隻が帰港していた。