ミラノ万博会場の「日本館」で研修に励むアテンダントら=2015年4月20日、イタリア・ミラノ郊外(共同)【拡大】
独自の展示館を持たない国々は、コメやカカオ、コーヒー、スパイスなど食材別の展示館を共同運営する。
開幕が迫り、ミラノ市内では万博のロゴマークや会場への方向を示した標識などが目立ち始め、ムードが盛り上がってきている。
一方、会場の建設は遅れており、突貫工事が続く。ミラノ万博公社のジュゼッペ・サラ代表は「作業員を最大約7500人に増員し、急ピッチで仕上げに掛かっている」と強調するが、開幕当初は混乱も予想される。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪最大規模日本館 しょうゆ・うま味アピール≫
ミラノ国際博覧会(万博)に設けられる「日本館」には過去最多の自治体が参加し、和食のもてなしを通じて、日本の農産物の輸出拡大や訪日客の誘致を目指す。食品メーカーも日本が誇るしょうゆや「うま味」をアピールし、販売先を世界中に広げたい考えだ。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された和食は、健康志向も追い風に海外で関心が高まっている。「日本館」では27組35自治体が、特産品や食器などの伝統工芸品を紹介する。田園風景の映像なども織り交ぜ、地域に根差した食文化の魅力を伝える。