「足を引っぱらないようにしなくちゃ」と笑う二階堂ふみさん(左)に舞台女優の才能を「発掘したいな」と意気込む松尾スズキさん=2015年4月30日、東京都新宿区(荻窪佳撮影)【拡大】
「人間の因果関係によるトラブルが醸し出す、『大人計画』ではあまり挑んだことのない、面妖でじっとりした空気感を出したい。(ユニット名の)『悲劇』は半ば冗談。『こうしたら面白い』という表現を最優先する世界観を作っている」と松尾は解説する。
演じる罪十郎は「(過去の)罪悪感にとらわれながら、ある部分はどうでもよくなり、その結果、ある種のダンディズムが生まれたバカバカしい男」と複雑な内面を持つ。マンガのようにグロテスクでエロチック、ナンセンスといった「エロ・グロ・ナンセンス」的な展開もある。とはいえ「リアリティーがなければ成立しない」と、稽古をしながら独特の世界観を作ろうとしている。
5年前からのメル友
二階堂は松尾が監督、脚本を手がけ、出演もした今春公開の映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」に女子高校生役で登場。撮影終了時に「大人計画の舞台に出たい」と松尾に直談判して出演が決まった。「出演者が中年ばかりなので出てくれる若い女性を探していた。『渡りに船』の話だった」と松尾は笑う。