【BOOKWARE】
右上の写真には松岡正剛が二人写っている。後ろで横を向いているのがセイゴオ本人で、前で鋭い視線を遠くに送っているのが「松岡正剛もどき」の森村泰昌である。この人はぼくが最も信頼しているアーティストだが、そのモリムラ本人が「ぼく」になり、二人で舞台に立った。なぜこんな謎めいたことがおこったのか。
これは「連塾」(れんじゅく)の最終回の一場面なのである。連塾は2003年から年数回ずつのインターバルで始めたトークイベントで、ぼくがソロで5時間トークを8回連続でしたときもあったし、藤原新也・萩尾望都(はぎお・もと)・五木寛之・井上ひさし・川瀬敏郎・唐十郎・川上未映子・柳家花緑(やなぎや・かろく)・山口小夜子(やまぐち・さよこ)・田中泯(みん)・横尾忠則・いとうせいこう・黛(まゆずみ)まどか・長谷川真理子・津田大介・押井守・観世銕之丞(かんぜ・てつのじょう)・佐藤優(まさる)といったゲストを招いて、あれこれ濃~い話を交わしもしてもきたのだが、2012年の20回目をラストの「本の自叙伝」として打ち上げた。このステージで3人のゲストに名を伏せて登場してもらった。能楽師の安田登、デザイナーの山本耀司、そして森村セイゴオだった。