【KEY BOOK】「美術の解剖学講義」(森村泰昌著/ちくま学芸文庫、1080円、在庫なし)
この本ではモリムラ先生が手取り足取り「芸術」というものの制作秘密を丁寧に明かしている。アーネスト・サトウとカルチェ・ブレッソンの写真術の解説を読むだけでも凄いことがわかるし、マネの絵の見方を通しては全美術史の裏側が掴めるはずだ。はっきり言って、これから芸術に挑もうという諸君は、本書を真似したほうがいいだろう。現代アートもぐっと変わってくるのではないか。
【KEY BOOK】「空想主義的芸術家宣言」(森村泰昌著/岩波書店、1944円、在庫なし)
空想は「カラの想い」のことではない。空想は充実しているものだ。だから空想するだけならば、何にでもなれる。けれども空想はアタマの中にしかない。これを見えるものにするには「空装」がいる。この本は無類の空想主義者の森村が「空想をいかに空装にするか」の考え方と手口を述べたものだ。空装の天才マルセル・デュシャンの真意を知るためにも、熟読したい。