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どうしてこの二人はこんなに似ているのか? 森村泰昌の比類ないアートブックウェア感覚 (5/6ページ)

2015.6.9 17:15

2012年5月26日、連塾「本の自叙伝」(スパイラルホール)では、森村泰昌が松岡正剛となって舞台に登場し、満場を沸かせた(提供写真)

2012年5月26日、連塾「本の自叙伝」(スパイラルホール)では、森村泰昌が松岡正剛となって舞台に登場し、満場を沸かせた(提供写真)【拡大】

  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【KEY BOOK】「美術、応答せよ!」(森村泰昌著/筑摩書房、1944円)

 21世紀日本の最も深い思想書のひとつ。芸術思想書だが、生き方と選び方の思想書でもある。それだけではなく、そうとうに役に立つ。「粘り」と「やりとげる」が学べる。香山(かやま)リカや野村萬斎(まんさい)やアラーキーの質問に答えるという形式になっているのも、出色だ。モリムラにとっての「私」って何とか、美術における「化ける」って何とか、質問もいい。が、モリムラの答えがもっといい。

 【KEY BOOK】「全女優」(森村泰昌著/二玄社、3888円)

 絵画の中の人物になりすましていたモリムラ伯は、やがて画家そのものにも革命家にも事件の当事者にもなっていった。けれどもぼくから見ると、どうも女優に変身することにこだわっているところが愛らしいのだ。本書はディートリッヒ、ガルボ、モンロー、バルドー、ドヌーブ、原節子、岩下志麻になったモリムラ・マジックの集大成。とくにディテールとマチエールの再現力に注目すべきだ。(編集工学研究所所長、イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS

編集工学研究所所長、イシス編集学校校長 松岡正剛略歴

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