映画「海のふた」(豊島圭介監督)への出演を通して、自分の内面もまた一皮むけた三根梓(みね・あずさ)さん(テンカラット提供)【拡大】
例えば、『かげりがある』とか、『まりちゃんのたくましさや格好良さにあこがれている』とかですね。ごく些細(ささい)なことでも気づいたことを記していきました」。ノートに書き込んではみたものの、どうしても自分の中に具体的なはじめ像を結ばず、ストンと落ちないときもしばしばあり、そんなときは「現場に行ってつかむしかない」と覚悟を決めた。演技の中で菊池とやりとりを重ね、監督にも疑問をぶつける中で、少しずつはじめの心理を掘り下げていくことができたという。
三根が新鮮に感じたというはじめの性格とはどんな部分だろう。「はじめちゃんは初めて目にするものに清らかなまなざしを向けることができる。私とは似ていない部分です。例えば、海でサンゴの欠片(かけら)を見つけたとき、はじめちゃんは『まりちゃん、何これ?』と質問した後、わざわざ自宅に持って帰ってしまう。彼女が見せる子供のような純粋さは、私がちょっと忘れかけていたもので、演じていてすてきだと感じました。はじめちゃんのような気持ちも大切にしよう-と思わせてくれましたね」