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エンターテインメントは救いになる 柳家花緑、大和悠河 舞台「南の島に雪が降る」 (2/5ページ)

2015.8.3 16:30

加東大介を演じる柳家花緑(やなぎや・かろく)さん(右)と妻の京町みち代とオランダ人女性リリィの2役を演じる大和悠河(やまと・ゆうが)さん=2015年7月20日、東京都江東区(小野淳一撮影)

加東大介を演じる柳家花緑(やなぎや・かろく)さん(右)と妻の京町みち代とオランダ人女性リリィの2役を演じる大和悠河(やまと・ゆうが)さん=2015年7月20日、東京都江東区(小野淳一撮影)【拡大】

  • 名優、加東大介(1911~75年)を演じる嵐芳三郎(あらし・よしさぶろう)さん=2015年6月17日(亀岡典子撮影)
  • 舞台「南の島に雪が降る」(西川信廣演出)。8月6日公演(小林万里さん撮影、提供写真)

 花緑は祖父の五代目柳家小さん(やなぎや・こさん、1915~2002年)から戦争体験を聞いた。召集された小さんは慰問で落語も披露、兵士たちを勇気づけたという逸話が加東の姿とだぶるという。花緑は「祖父は生前、加東さんと接点があったはず。聞いておけばよかった」と悔やむ。

 加東は出征前日、実姉の女優、沢村貞子(1908~96年)宅でみち代と日本舞踊「鶴亀」を披露した。「見事だった」と沢村が書き残したその舞を、花緑と大和は再現する。「行く方も待つ方もつらい。残っているその時のお二人の写真は、いろんなものがそぎ落とされた、決意したような表情。そんな夫婦のつながりを踊りで表現したい」と大和は言う。

 敵国から見た戦争

 戦地は常に死と隣り合わせで、誰もが日本の家族を思い、生きて帰りたいと考えたろう。だが加東は、一度だけあった内地帰還のチャンスを断念した。一緒に舞台に取り組む仲間たち、喜んでくれる戦友たちを、捨てては帰れないという思いからだ。「相当な葛藤があったはず。でも戦地で役目を全うしようという、正義感のある実直でまっすぐな人。その真面目さを出したい」と花緑は話す。

極限の状況下でエンターテインメントが与える力

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