≪今の若い人に見てほしい≫
劇団前進座は今回、評伝劇で優れた手腕を見せる文学座の瀬戸口郁(かおる、51)が脚本を手掛け、同じく文学座の西川信廣(65)が演出する。
加東を演じる嵐芳三郎(50)は、加東とは親戚にあたるだけに思いもひとしお。「悲惨な話だが、笑えたり、感動したりする場面もたくさんある。改めて平和の大切さを考えさせられた」と話す。さらに「どんな過酷な状況にあっても文化や芸能は必要なのだ、ということに共感できる作品です」と力を込める。
瀬戸口は脚本化にあたり、膨大な資料に目を通した。「資料を読めば読むほど悲惨極まりない戦場。ほとんどの兵士が戦闘ではなく、飢え死にだったという極限状況で、必死の生を貫いた男たちの心意気のドラマ。中高年はもとより、今の若い人に見てほしい」