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上善は水のごとし。この老子の真骨頂 一冊の『老子』が手元になくて、何が人生であるものか 松岡正剛 (1/5ページ)

2015.9.4 13:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【BOOKWARE】

 「天下に忌諱(きい)多くして民いよいよ貧しく、民に利器多くして国家ますます昏(くら)し。人に伎巧多くして奇物ますます起こり、法令ますます彰(あら)われて盗賊多くあり」。

 これは老子の時代だけのことではない。いまなお、この通りだ。国家も人民も法律も強くなろうとして万事が「やりすぎ」になり、それでどんどん台無しになっている。老子はそれよりも「弱さ」を大事にしなさいと言った。「弱さ」とは何か。あえてフラジャイルにあるということだ。

 『老子』76に「堅強なるものは死の徒にして、柔弱なるものは生の徒なり」、また「強大なるは下にあり、柔弱なるは上にある」という一節がある。老子のフラジャイルな思想が面目躍如する一節だ。これをわかりやすくすると「柔よく剛を制す」ということになるのだが、この言葉を柔道の極意のような意味だけにとっては、老子の真骨頂はわからない。そうではなくて、できるだけ微妙なものや仄明なことに「柔」を持ち込み、堅固なるものからあえて「剛」を離してみなさい。老子は、そう言っているのだ。

「無為を為し、無事を事とし、無味を味わう」

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