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上善は水のごとし。この老子の真骨頂 一冊の『老子』が手元になくて、何が人生であるものか 松岡正剛 (4/5ページ)

2015.9.4 13:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【KEY BOOK】「老子」(福永光司訳/ちくま学芸文庫、1296円)

 『老子』全篇全章全語句の解説書として、最も信頼に足る。次の一文の意味を本書から発見するといい。少国にして寡民なるべし。功遂げ身退くは天の運なり。足るを知れば辱められず。大道廃れて、仁義あり。善く戦う者は怒らず。人に与えて、己いよいよ多し。人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。物盛んなれば即ち老ゆ。素を見て朴を抱き、私を少なくして欲を寡(すくな)くせん。とくに「その光を和らげ、その塵に同じうす。」(和光同塵)がたまらない。

 【KEY BOOK】「老子・荘子」(森三樹三郎著/講談社学術文庫、1490円)

 老子は楚の国に生まれ、諸子百家の一人として『老子道徳経』を書いたとされるが、生涯はほぼ不明だ。孔子とは同時代だろう。「道」(タオ)と無為自然を説いたというものの、『老子』に残っている言葉はきわめて断片的で、それゆえに直観と示唆に富む。荘子は老子よりずっと若い世代だが、その文章は『荘子』としてよくまとまっている。それゆえ老荘二人をセットに、道家(タオイズム)の学は陶冶されてきた。本書は老荘を併せて学ぶための良書。

長野伊那谷に独居する現代日本のタオイスト

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