9月16日、2022年アジア大会の開催地が中国・浙江省杭州市に決まり、握手を交わす(左から)中国の劉鵬・国家体育総局局長、アジア・オリンピック評議会(OCA)のシェイク・アハマド会長、杭州市の張鴻銘市長=2015年、トルクメニスタン・首都アシガバート(AP)【拡大】
称賛するOCA会長
ベトナムが19年大会を返上した際には、江蘇省南京市の当時の楊衛沢(よう・えいたく)共産党委員会書記(53)が、「必要ならば(アジア大会を)引き受けたい」と発言。市トップの軽率な発言に非難が殺到したこともあった。当時、中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報は社説で、「中国社会はもはや巨大なスポーツイベントの開催に興味を持ったり、興奮したりしない」と指摘した。
しかし、最終的に杭州市はアジア大会を招致し、北京は初の夏・冬五輪開催都市という栄誉を追い求めた。
中国メディアによると、杭州市は「杭州の国際知名度を引き上げ、現地の経済発展を促し、五輪スポーツの国内での発展を推し進めること」を、アジア大会開催の目的に掲げている。