サモア戦の前半、華麗なステップからダイビングでトライを決める山田章仁(あきひと)=2015年10月3日、ミルトンキーンズ(ロイター)【拡大】
サモア戦で日本は、序盤に五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)のPGで先制し、認定トライや山田章仁選手(パナソニック)のトライなどで前半を20-0で折り返した。後半もサモアの反撃を1トライに抑えた。
FW崩しトライ
小さい者がラグビーで勝つにはどうすればいいか。長年追求し、はね返されても磨きをかけてきた日本流が花開いた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が「小さな日本がW杯で勝つには、相手よりも優れた組織力が必要」と熟成させたスタイルで2勝目をつかんだ。
前半24分。日本のFWが固まりとなってスクラムを押した瞬間、サモアのFWが崩れた。反則を得て、認定トライに。フッカー堀江翔太(パナソニック)は「優位に立てるという予想通り」と誇らしげに話した。
力勝負に見えるスクラムは小柄な日本にとってアキレス腱(けん)だった。1分け3敗の前回W杯も押されて主導権を握られる場面が相次いだ。変化のきっかけは、ジョーンズHCが招聘(しょうへい)した元フランス代表、ダルマゾ・スクラムコーチの指導。スクラムを組んだまま前後、左右に動く練習で一体感を徹底。「体重の軽い日本は一つ一つを丁寧にやらないといけない」と呼吸のタイミングまで合わせた。