ノーベル物理学賞を受賞して、花束を受け取り笑顔を見せる、東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授(右)=2015年10月6日夜、東京都文京区の東京大学(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
87年に超新星爆発と呼ばれる天文現象で生じたニュートリノの観測に成功。この成果で小柴さんは2002年にノーベル物理学賞を受けた。
カミオカンデの後継として96年に完成した「スーパーカミオカンデ」は、水タンク5万トン、光センサー1万1000個と高性能化した。
98年、梶田さんらは大気中で生じる「ミュー型」のニュートリノが「タウ型」に変身するニュートリノ振動を初めて報告。ニュートリノが質量を持つ証拠となり、梶田さんのノーベル賞につながった。その後も茨城県の加速器から飛んできた人工ニュートリノの振動を精密に観測した。(SANKEI EXPRESS)