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焼酎「霧島」の故郷を訪ねて 宮崎県都城市 (2/5ページ)

2015.10.15 10:00

酒母にサツマイモと霧島裂罅水(れっかすい)を混ぜて、さらに熟成させる。サツマイモを入れたため、1次仕込みより黄色くなる=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)

酒母にサツマイモと霧島裂罅水(れっかすい)を混ぜて、さらに熟成させる。サツマイモを入れたため、1次仕込みより黄色くなる=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)【拡大】

  • 黒霧島をベースにした「健麗酒」シリーズ(通信販売限定)。冬虫夏草やバニラなどを融合させた「金霧島」。炭酸で割ると、シャンパン感覚で楽しめる=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 黒霧島をベースにした「健麗酒」シリーズ(通信販売限定)。ピンク色のものは、アスタキサンチンを加えた「AX霧島」。炭酸で割ると、シャンパン感覚で楽しめる=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 都城の郷土料理「ナンコツ」。豚の軟骨を特性の味噌だれで煮込んだ一品=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 都城名物の「おでん」。都城では、大豆もやしは必須の一品=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 焼酎の原酒。出来たてのアルコール度は70度程度という=2015年10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 志比田(しびた)増設工場に隣接する「霧島ファクトリーガーデン」にある「霧島裂罅水(れっかすい)の泉」は、水を汲みにくる人が絶えない=2014年5月13日、宮崎県都城市(霧島酒造提供)
  • 霧島を望む畑で、焼酎の原料となるサツマイモ「黄金千貫」を収穫。つやがある20センチぐらいのイモがベストだという=2015年10月8日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)
  • 霧島酒造の本社増設工場。噴水は工場からも見渡せる霧島の山並みをモチーフにしている=2012年3月13日、宮崎県都城市(霧島酒造提供)
  • 本社増設工場のボトル詰めライン。1時間に1800ミリリットルの紙パック6300本の充填ができる=2015ねん10月7日、宮崎県都城市(竹中岳彦撮影)

 本格芋焼酎は、蒸したコメに麹付けして5日間発酵させ、「酒母」を作る。そこに、蒸したサツマイモと霧島が生み出すおいしい水(霧島裂罅水〈れっかすい〉)を加えて、今度は8日間発酵させ「もろみ」を作る。霧島酒造の原料割合は「コメ1」に対し「サツマイモ5」。この工場では、1日にコメ16トン、サツマイモ80トンを使用するそうだ。2回の仕込みをするから「2段仕込み」ともいい、2回目の仕込み原料が麦なら麦焼酎、ソバならそば焼酎になる。

 十分熟成したもろみを、蒸気と攪拌(かくはん)させて一度蒸発させ、冷ましたものが焼酎の原酒だ。蒸留直後のアルコール度数は70度程度だが、貯蔵・熟成させる間に約37度に落ち着くという。

 同じ工場で同じ日に造っても、全く同じ原酒にはならない。季節によっても原酒に違いが出る。だが、出荷する焼酎の味わいは、一定させなければならない。ここで卓越した技を発揮するのがブレンダーだ。「白霧島」のブレンドを担当している亀沢大規さんによると、4つある工場で貯蔵している原酒から選んだ2種類を9:1、8:2…と10%刻みで混ぜ合わせ、適当な配合割合を探し出す。これに、別のタンクの原酒をいくつか混ぜて、「甘み」「うまみ」「まるみ」が最もバランスよくなるよう仕上げていく。微妙な香りや味わいの違いを見逃さないため、ブレンダーは日頃から刺激物や辛(から)いものは一切、口にしないとか。

もろみ使った特製パンも

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